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何だろう?ダイコンの黒いかさぶた

先日、先輩にくっついてSOSのあった三重県のダイコン圃場に行きました

ところで、ダイコンで思い出すのが、近年上映されたドタバタ時代映画のラストシーン福島のとある藩主が将軍に、領地で採れたダイコンの漬物を献上品として捧げます。それを食べた将軍は藩主にこう言葉を下します。「このような良いダイコンの取れる土は宝物じゃ。大切に致せ。とこしえにな。」現代への皮肉ですが、もう一度映画を観たいくらいです好きなシーンです

 

さて、話が逸れましたので戻します

SOSのあったダイコンを拝見すると……

かさぶたのような黒くボロボロの範囲が点在します

農家さんに話を聞くと、このダイコン圃場は水分が多く、特にこの季節は毎夕方に雨が降るそうで、土が乾く間がないのだそうです水分の多い土壌ではカビ類(新鮮な有機物に寄生する)の増殖が顕著となります。

また、残渣や家畜ふんなどの有機物もいろいろ投入するそうですが、未熟有機物があると土中の微生物が勢いよく増殖するようになります

 

上記二つのことから、黒いかさぶたを作った原因はカビで、問題の根本解決には土壌の未熟有機物を分解することと、カビを抑えるため放線菌や細菌を増やし、数で圧倒することだと考えられます

とこしえに栽培できる土壌を維持するため、土壌の微生物補給を忘れないようにしましょう

2015.01.30|畑作

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