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冬野菜栽培への道【第4話】

日増しに寒くなってきました先日同僚が「外側の対策じゃなくて、内面からの対策、体質改善だ!」とおっしゃっていました。一時しのぎではなく根本からの改善をしないと、余計に手間もお金もかかるのは、人間も植物も同じなんだなぁと気付きました

【10月末】冬野菜たちも急に寒くなり参っているようで、伸びが良くありませんもともと種まきが遅かったのもありますが、由々しき問題です。ということで、寒冷紗をかけて寒さ対策をしました

この状態でしばらく生育して様子見します

寒冷紗をかけてから気になったことは、水遣りで与えた水分が蒸発しにくいこと。朝に水を遣り、夕方になっても土の表面が湿っています。土がずっと湿っていると、土中の酸素不足が心配。生育に問題はなさそうなので、そのままやっていましたが、長期間設置するときは、適度に解放しようと思いました

 

【11月2週目】さて、寒冷紗をかけて10日過ぎましたが……

生長に勢いが出ました一番右のコマツナと中央のカブが順調に育っていますが、だいぶ狭そうにしていますので、このタイミングで間引きをしました。

コマツナの様子です。葉が垂れグニャグニャ曲がっていますね。葉が柔らかいことが写真からも分かると思います。間引き前で密植というのもありますが、チッ素が効き過ぎて徒長していますそのせいか、虫食いがチラホラ見えます。ある人の考えでは「虫に食べられる作物は虫のエサ」だそうです。リン酸を効かせ作物の代謝を活発にし、虫に食べられないようコマツナ本来の地力を出させます

 

こちらはカブの様子です。小さいですが玉が出来始めています(背後で葉柄が折れていますね…間引き時にもっと丁寧に扱わなければ)今後は玉の肥大のスペース確保のため、様子を見ながら適度に間引きしていきます。

 

ホウレンソウです。かなり弱ってます

この冬野菜栽培では葉物野菜がほとんどなので、虫に食べられない強い体を目指して、最も弱いと思われる発芽したてのころに、[バイオ根助]と同じ木酢を水に混ぜて撒いていました。1週間ほど毎朝やった結果がコレです。

もうお気づきの方がいると思いますが……ホウレンソウは酸性土壌に弱く、木酢液は強酸性です。作物の生態を把握していないとこういうことになる、と先輩に教えられました完全に萎れてしまったホウレンソウを抜いてみると、根っこがほとんどありません土壌pHを測ってみると5.72で酸性土壌という結果でした。水をたくさん遣って薄め、[スーパーMリンPK]と[サンレッド]で根作りを促進させます。最初にも書きましたが、根本からの改善ではないので余計に手間がかかっています……もっと作物ことを勉強せねばなりません

そしてハクサイですが、寒さに耐えることができず、残り1株となりましたこちらは鉢に植え替え、簡単なビニールハウス状態にして再度育てることにします。

寒冷紗でコマツナ、カブ、ホウレンソウが復活してきましたので、今後は寒冷紗なしで葉を虫にかじられないようにできるか、いろいろ試してみようと思います

2014.11.21|新入社員奮闘記

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