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試験栽培中!九州地区の水稲
立秋を過ぎ、もうじき秋分を迎える時期になりました。朝晩は秋らしくなってきたものの日中はまだまだ暑くて農作業が堪えますねとは言え、真夏に比べたら日差しはマシになってきて日中の外で動ける時間も伸びてきたように感じます
さて、各地で水稲のJA概算金が発表され今年も主食用米の値段は高い状況になりそうです。これをチャンスと少しでも収量を伸ばそう、美味しいお米を作って他との差別化を図ろうと努力している生産者が全国各地にいます。今回は九州エリアでお米の収量アップの試験をしているところをお伝えします
九州エリアでは水稲の裏作で何かしら栽培していることがほとんどです多いのは大麦、小麦ですが、タマネギやゴボウ、ブロッコリー、キャベツなども多く作られています。水稲農家さんは他にメインの施設園芸を持っていることが多く、これまでのお米が低単価の状況では野菜がメイン、お米がサブのような状態でした。が、昨年作から値段が上がり、少しお米も力を入れて栽培しようかしらという雰囲気になっていました。そこで、今作では多くの圃場で収量アップの穂肥試験をやってもらっています
ほとんどが一発肥の栽培で、近年の夏の猛暑の状況では収穫前には窒素切れのような枯れ上がり状況になっていました。そこで一発肥は例年通りに施用してもらい、後半の窒素切れを見越して穂肥でMリンPKと窒素肥料を追肥する試験を組んでいます
田植え時期によりますが穂肥の適期は8月上中旬になりますので、穂肥診断をして窒素を2~5㎏、MリンPKを1~1.5袋を追肥して、穂の大きさや止葉の大きさ、出穂後の粒肥大を比較していきます
試験をした生産者さんは軒並み、色が濃く出て収量が上がりそう、と好感触。今年の成果が楽しみです
2025.09.10|ブログ