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猛暑で収量を上げるには穂肥・実肥

最近はしっかりと夜が冷えるようになり、秋らしい過ごしやすい気温になってきましたね令和7年の普通作水稲も、次第に刈取りが始まっていきます一部地域で水不足や、逆に大雨洪水被害などがありましたが、全国単位で見ると順調に収穫までこぎつけそうな状況です。昨年並みの反収となっても過去5年で最大の収穫量になる算段ですこれまで異常に安かったお米の値段ですが、昨今の高騰が今年の収穫でどう動くか分かりませんが、何にしても生産者側と消費者側のちょうどいい折り合い地点が見つかっていくことを願います

さて、お米の値段が上がるとともに水稲追肥の提案も試していただける頻度が増えました。その中で今年の作を見ていると、第一穂肥は当たり前としても、第二穂肥や実肥を施用できたところが状態が良いです

こちらは毎年安定して10俵以上を収穫するヒノヒカリの田んぼです。土作りにバクヤーゼKや鶏ふんを活用し、元肥窒素は無しでMリンPKのみ施用しています。調節肥、第一穂肥、第二穂肥、実肥は、その時のイネの状況や天気天候に合わせて調整されていて、ここ数年は夏の高温のために、調節肥から実肥までで追肥する窒素量が増加してきているとのことです。今年は調節肥から実肥までで窒素成分で9.5㎏ほど施用していますそれだけ夏の高温で消耗するということですね。また、この量の窒素を普通の状態のイネに施用したら間違いなく倒伏します。倒伏しない強くて硬い茎にすることに、各追肥で一緒に施用するMリンPKが大きな役割を果たしている訳です。

 

こちらは一発肥を規定量施用して、第一穂肥の有無による違いです。ぱっと見て分かると思いますが、左側が第一穂肥を追肥しています窒素成分で2~3㎏をスーパーMリンPKと共に流し込み施肥で追肥しています。穂の長さや重さによる垂れ具合が全然違い、追肥の手間とコストをかけた成果がしっかりと見られます。スーパーMリンPKと一緒に窒素肥料を流し込むのは、倒伏予防と光合成促進、何より投入口にだけ窒素が効かないように肥料成分を広げるために一緒に施用しています。流水施肥の方法が気になる方はYoutubeで「Mリン 流水施肥」と検索して下さいね

昨今の夏のような暑さの中では、従来の肥料の量では足りないように感じました。それは土作りの不備(地力の低下)も大きく関わっておりますが、地力は一朝一夕では向上しませんしばらくは肥料の量を増やしながら毎年の土作りで地力を高めていく方法が現実的です。そのためには収穫後の稲ワラや稲カブなどの残渣と共にバクヤーゼKで地力を高めていくのがベストです後作がある場合、水稲収穫後または、水稲作付前で時間の取れる方で年1回は土作りをして、地力の維持向上を図って下さい。

 

おまけ

とあるコンビニのトイレにて見つけた「トイレはきれいに使いましょう」の張り紙です。このようなスタイルは初めてだったので、思わず写真を撮ってしまいましたこれがどこのトイレか見つけた方はコメントやメールでお知らせ下さいね

2025.10.15|ブログ,稲作

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